早速ですが、この「恋愛均衡論」という単語。
聞いたことが無いという人もいらっしゃると思いますので、簡単に説明を。
昔からある議論の1つだと思いますが、有名にしたのは、早稲田大学で恋愛論を教えている森川教授ではないでしょうか。
教授が唱えるのは、恋愛市場というのは、つまるところ自分という価値を最大限に発揮して、少しでも高い価値のある異性をGETするように皆が動いていると。
なので、競争の原理から自然と「だいたい魅力が同じくらいの者同士がカップルになる」というもの。
もちろん、男性と女性の価値というのは、一般的に指標が異なるので、絶対的な評価は難しいのですが、いわゆるお似合いのカップルというのは、確かに様々な面で釣り合っているものだと思います。
この説に依れば、
「周りにいいオトコがいない!」という女性は、本当にいいオトコがいない場合と、女性自身が男性に釣り合った魅力が無いという2パターンがあることになります。
婚活パーティーを開催していると、この状況によく出くわします。
1.人気の男性・女性で、ほとんどの異性からYESが届いているが、ピンとくる異性が会場にいなかったようで、誰にも丸をせず。
2.異性からほとんどYESが届ていないし、自分も誰にもYESを送っていない。
1.に該当する人は、恐らく出会いの数を増やしていけば、自然と釣り合う異性と出会えるでしょう。
しかし、2.に該当する人は、そのままでは時間だけ過ぎていくことになりかねません。
恋愛均衡論でいえば、自己評価が高すぎるということになります。
以上が、一般的な解釈になります。
ただ、森川教授も認めていますが、2~3割ほど、例外が発生するのです。
それは何故か?
ずばり、恋愛市場・婚活市場は、それほど効率的に機能していないから! です。
全ての男女が恋愛・婚活に積極的な訳ではないのです。
そのため、市場において偏りが発生するのですね。
分かりやすい例を挙げてみましょう。
無人島に流された男女10対10。
ここで、カップルが誕生するとしたら、どういった組み合わせになるのでしょうか?
恋愛均衡論でいけば、「男性一番人気」と「女性一番人気」がくっつくことになります。
そうやって上から下まで、どんどんカップルが出来ていく可能性が高いです。
しかし、無人島を出て、広い世界に帰った場合、どうなるのでしょうか?
仮に男性が70点で、女性が90点だった場合、おそらく女性は広い世界で90点に近い男性とくっつく可能性が高くなるのです。
つまり、何が言いたいのかというと、人間は意識・無意識に関わらず、置かれた環境において消去法で相手を選んでいる可能性が高いということです。
そのため、男女のレベル格差がある場所や、男女の人数比が偏っている場所へ行けば、一般の恋愛・婚活市場よりも自分を高く売れる可能性が上がってくるのです。
逆のパターンもありで、会社や学校で知り合った異性の中から一番良い相手を選んだけれど、「何か満たされないことが多い」というのであれば、婚活パーティーや異業種交流会などの広い世界に出掛けてみて、自分を再評価してみるのも、新しい発見があって良いかもしれません。
結婚相談所などでも、最初は「相手に求める年収は600万円もあれば、十分です」と言っていた女性に、年収1000万円クラスの男性からドンドンお見合い申し込みが入ることがあるそうです。
当然、そういった女性は、自分の価値に目覚めるということになります。
という訳で、どこに自分の身を置くか? というのも、婚活において戦略の重要な考え方でもあるのです。
みなさんの今後の婚活において、参考になれば幸いです。