この前、インターネットを見ていたところ、
「婚活パーティーでの出会いで結婚する人の確率は、かなり低い!」
といった記事を見かけました。
その記事によると、「(婚活パーティーで会って結婚するカップルは)街角や旅行先でナンパされて結婚するよりも低い数字だ!」とのことでした。
うーん、どうでしょう。
この記事は本当でしょうか!?
まあ、こういった記事は、「数字のマジック」も入っていますので、そのまま鵜呑みにするのもどうかと思います。
まず、データの出所が曖昧で、ヒアリングしている対象に偏りが無く、正確に答えているかどうかという点があると思います。
個人的には、それよりも「婚活パーティーに向いている人、向いていない人」がどういった人か? を考えた方が、生産性の高い議論になる気がします。
世の中で、毎日のように開催されている「婚活パーティー」。
シングル向けの異業種交流会を加えると、かなりの数開催されていて、毎晩のように(形式上の)カップルが誕生している訳です。
でも、多くの二人は、真剣な交際のレベルまでいくことなく、その関係が終わっていきます。
しかし、その一方で、数回参加しただけで結婚まで辿り着く出会いを手に入れる二人もいる訳です。
その違いは?
そんなことを考えながら、最近過ごしていたのですが、ちょっと分かってきました。
これは「婚活パーティー」のメリットにも関わってくるのですが、「簡単に(それなりの)異性と出会える!」ということです。
※失礼ながら、ここで「それなり」という言葉を使わせて頂いたのは、お互いに「100点」を付けあえるカップルには関係の無い話で、ある程度の合格点を付けあった場合の話となるからです。
「婚活パーティー」の効果として、会社と家の往復では出会いない異性と、すぐに接点が持てることです。
そして、気が合えば、そこで「カップリング」。
この”容易性”が結構な罠になります。
例えば、ちょっとしたセミナーなどの集まりに参加して、隣に座っていた異性というシチュエーションで出会ったとすると、
その出会いに対して何らかの偶然性や必然性を感じる人が多いと思います。
一方、「婚活パーティーでの出会い」において、そういった感情を持つ人は稀でしょう。
つまり、出会いの”貴重さ”として
『日常の出会い > 婚活パーティーの出会い』
という図式が多くの人の中で成り立っていると想像します。
結果として、ちょっと気に入らない点が見えると、すぐにその関係を切ってしまう人が多いのです。
セミナーで出会った「70点」の異性とは、「とりあえず、もう一度デートしてから決めよう」と考える。
しかし、婚活パーティーで出会った「70点」の異性とは、「同じような人となら、また(パーティーに行けば)会えるだろうから、今回はいいや」と考える。
この考え方&感じ方って、結構危険な面もありますね。
「出会い」というものに対して、感覚がちょっと麻痺しているケースもあり得るかもしれません。
自分の市場価値が、ずっと同じ、もしくは上昇していくのであれば問題ありませんが、多くの人にとって加齢は市場での価値の減少に繋がっています。
『一期一会』
これは、婚活パーティーにも通じるものかもしれませんね。