晩婚化・未婚化は、先進国すべての問題となっている訳で、ここ日本においても例外ではありません。
いつも議論されるのは、「田舎」は「都会」より初婚年齢が低く、都会生活は晩婚化しやすいというものです。
まあ、それはデータとして明確な数字が出ていることもあり、今回の内容ではありません。
今回取り上げたいのは、「帰国子女」と言われる人。
特に、女性で帰国子女の晩婚率・未婚率が高いように感じるのです。
ちなみに、今回の話題は、海外に出かけてそのまま現地で外国の方と結婚した人は除きます。
※帰国子女とは… 海外での長期滞在生活を経て日本に帰国した学齢期頃の子を指す。
これは、どこかの団体がアンケートを取ってそういったデータが出た!という訳ではなく、私の周りを見渡した場合でのお話になりますが、あながち間違っていないと思います。
そこでちょっと理由を考えてみました。
帰国子女の女性の特徴(傾向)を考えた場合、
・一般の女性に比べて、行動派である人が多い。
・一般の女性に比べて、好奇心旺盛。
・経済的に恵まれている人が多い。(家柄が良い)
ということがあるように思います。
その特徴を勘案して、晩婚化・未婚化の理由を考えてみたところ、
1.好奇心が旺盛だと、やりたいことが色々出てきて、気が付いたら30歳くらいはあっという間に超えてしまう。
男性の30歳は大して問題になりませんが、女性の場合は30代に入ると異性の選択肢に影響が出てきます。
普通の女性が20代後半から婚活を始めることを考えると、30代スタートではハンデがあるかもしれませんね。
2.外国人男性と付き合ったことがあると、日本人男性では物足りないと感じる。
日本人女性が世界的な評価が高いというのは、本当の話です。
日本ではあまり人気が無かったという女性でも、海外で「この世の春が来た!」というくらい人気者になることは珍しくありません。
更に、海外の男性は恋愛に対して積極的でストレートに求愛してきますから、その押しに負けてしまう日本人女性も多いです。
そして、そのアプローチに慣れてしまうと、恋愛に控えめな日本人男性では、満足出来なくなってしまうというのもあると思います。
外人のような彫りの深い顔が好きというのであれば、尚更選択肢が少なくなるでしょう。
3.男性側がアプローチしづらい。
なんだかんだ言っても、男性はプライドの生き物です。
なので、「私、ニューヨークに10年住んでいて、英語ペラペラで、MBAも持っています。外国人の友達も多いですね。」という女性に対して、
何の抵抗もなくアプローチできる男性って、多くはないでしょう。
素敵な女性だとは思ったとしても、男性側の立場としては、自分より明らかに上と思われる女性との交際は、敷居が高く感じてしまうのです。
4.裕福な家庭出身の人が多いので、もともと相手選びのハードルが高い。
海外に学生として、数年滞在となると、結構なお金が掛かってきます。
勿論、年々留学のハードルは低くなっていて、それに掛かる費用は1世代前に比べれば、どんどん安くなっているでしょう。
しかし、1年程度の語学留学やワーキングホリデーであればアルバイトや数年の貯金で可能でしょうが、大学留学などになると親のバックアップ無しでは困難な場合が多いでしょう。
それが出来る両親となると、ある程度の資産家ということになるでしょうから、家庭の経済レベルも平均水準以上でしょうね。
当然、結婚となると、相手となる男性に対しても、自分の家と同等以上を求める人も少なくないでしょうから、これまたお相手選びの幅が狭まってくる原因となるでしょう。
5.裕福な家庭出身の人が多く、性格ものんびりした人が多い。
おっとりしているというか、のんびりしている人が多いように思います。
育ちの良さが裏目に出ることもあり、人生に対して楽観的で、ここ一番の勝負強さというか執着心が弱いかもしれません。
実際、結婚しなくても一生食べていくには不自由しないシチュエーションにある人が多いので、あまり妥協してまで結婚をする必要性は無いのかもしれませんが。。
以上、他にも原因があると思いますが、内的原因(ご本人)と外的原因(お相手)が複雑に絡み合っているため、解決が難しかったりするのも特徴でしょうか。
我々が生まれる前の結婚は、本当に家と家の繋がりが重視され、親同士で決めて「本人同士は相手の顔を見たことも無いまま結婚」したというような話も聞きます。
その一方、現代では【恋愛結婚の自由化】と呼ばれるような状況で、日本国内だけでなく、国際結婚も珍しくない時代になってきました。
一見、良いこと尽くしのように思えますが、そうでもないケースも少なくないように思えます。
祖父・祖母の時代にはお見合い結婚の方が主流であり、恋愛市場が活発になってきたのは、ここ数十年の話です。
もともと、日本人の気質としては、お見合いの方が合っていたようにも思います。
実際に、今現在においても離婚率を調べると、「恋愛結婚」よりも「お見合い結婚」の方が離婚率が低い訳ですから。
選択肢の自由度が上がるということは、かえって「選べなくなる」ということにも繋がっている気がしますね。