日本には、「昔取った杵柄」という言葉があります。
意味・・・若い頃に身に付けた餅をつく腕前は、年をとっても体が覚えているため衰えないことから。
一旦上げたレベルは、なかなか落ちないということですが、本当でしょうか?
昔、大学生になってから始めた社交ダンスにすっかりはまり、気が付いたら日本一になっていた!という女性と知り合ったことがあります。
その後、周りの人の勧めもあり、ダンス教室を開き本業になっているとのことでしたが、その先生いわく、
「月並みな言葉だけど、1日練習を休むと、元に戻すのに3日掛かるというのは本当よ!」
似たような話はよく聞きませんか?
海外に数年暮していて、英語は不自由しなくなり帰国。
しかし、日本ではまったく英語を使わない生活をしていて、ある時突然、外人さんと話さなくてはいけなくなった時、
「あれっ、言っていることは分かるのに、英語が口から出てこない!」
タクシーの運転手を長年していて、その後長い間、車に乗らなかった。
ある時、久しぶりに運転席に乗ったら、凄く違和感があり運転が怖い!
車庫から出て、200メートルくらい走ったら、昔の感覚がようやく戻ってきた。
と枚挙に暇がありません。
これって、婚活でも同じだと思うんですね。
会社と家の往復では、大体毎日会う人は同じだと思います。
しかし、婚活を始めると、初対面の人と会う機会がぐっと増えます。というか、増やさなくてはいけないのですが。
親しい人と話す際には、気楽なものですが、初対面の人であり、場合によっては好印象を与えなくてはいけないという条件がつくと、全神経を使っての会話となります。
婚活を続けていると、いつも臨戦態勢! ではありませんが、それなりに口から言葉が出てくるものです。
でも、数か月ぶりとかになると、案外うまく喋れないものなのです!
話す内容に気を取られ過ぎて、うまく振る舞えなかったり、どうも相手と言葉のキャッチボールがぎこちなかったり・・・
そんな違和感を感じているうちに、会話時間終了。。
「あー、結構気に入った人いたのになー(涙)」
ということにもなりかねません。
そんなことにならないように、長期の婚活休業はオススメしません。
長く続けていると「婚活疲れ」ということもあるでしょうが、一度長く休んでしまうと、再び元のレベルに戻すのにまた苦労が必要になってしまいます。
こういったことはよく歯車に例えられますね。
大きな大きな歯車があり、あなたはそれを回さなくてはいけない。
最初の1回転が一番大変!
全力でレバーを回して、なんとか1回転すると、2回転目は勢いがついているので、1回転目よりは楽。
さらに3回転目は・・・。
という訳で、「婚活」にも勢いが必要であり、一旦歯車を止めてしまうと、また余計な労力が必要となってきます。
なので、交際のペースを落とすにしても、1か月に1度くらいは初対面の異性数人とお話する機会は意識して作るようにした方がいいと思いますね。
「次に繋がる」というのは、人の縁だけでなく、リズムやスキルもあると思いますから。