世の中多くのものには、「個体差」というものがあります。
全く同じ工場・全く同じ材料で作られた製品であっても、壊れやすさなどに大きな違いが出るのです。
人間もしかり。
同じ人間であっても、ほぼ同年代の人と比べた場合、老化の速度などにおいて、かなりの差が出たりします。
とは言うものの、一般論で語られる際には、「年齢」というものが大きな指標となることは否めません。
ことに『婚活』においては、男性、女性ともに選別の際の大きな目安になってくる事実があります。
「年齢はただのナンバー」と言った人がいましたが、それは既婚者の話であって、婚活市場では重要なファクターなのです。
そんな事実から判断するに、多くの人が「一つの壁」としてみなす年齢があります。
男性は、「40歳」。
女性は、「35歳」。
男性の40歳は、どんなに体を鍛えていてもピークを過ぎたことを感じられる年齢だからでしょうか。
女性の35歳は、家庭を考えた時に、「高齢出産」と呼ばれる年齢帯に入るからだと思います。
両者ともに、この年齢を過ぎると婚活市場では、ニーズがかなり無くなってくるということがあり、
社会的な生活を営んでいると、否が応でもそのプレッシャーを感じざるを得ないことになります。
30代男性の婚活を考えてみましょう
昔から言われる言葉、「男性の30代はモテる!」。
これも個人差はありますが、多くの男性が感じることだと思います。
普通の人生を歩んでいれば、経済的にも落ち着いてくる頃で、世の中での処世術も身についてくる。
いわゆる「力」というものを手にし始める頃で、自信も出てくると、自然と異性を引き寄せるのです。
そう考えると、20代の結婚よりも、30代の結婚の方が、レベルの高い女性を選択することが出来る可能性が高くなるとも言えます。
使えるお金も増え、おいしいお店なんかも知っていて、女性のエスコートも上手くなっている。
今までよりも行動範囲が広がり、過去に出会えなかったような女性とも繋がるチャンスが増えてくる。
『この世の春』を謳歌したという男性も結構いるものと推測します。
しかし…
何事も時間の流れの中で、変わっていくのです。
本人の自覚は無くても。
というのは、女性は男性の経済力に強く惹かれる傾向がありますが、一定の年齢を過ぎると、その増加よりも年齢を気にし始めるのです。
仮に自分が25歳の女性とします。
「結婚対象となる男性は何歳くらいまでか?」
多くの男性が思うのは、
「一般的な男性であれば、35歳くらい迄で、結構なお金持ちであれば、40歳でも行けるのでは!?」と。
この答え、否定はできません。
実際に、結婚相談所などでも、そういった実績があったりします。
ただ、それはかなりレアなケース。
それがレアになり得る理由は、女性側の立場で見た将来設計です。
25歳女性が、40歳男性と結婚したとすると、
<現在>
男性:40歳
女性:25歳
<10年後>
男性:50歳
女性:35歳
<20年後>
男性:60歳
女性:45歳
<30年後>
男性:70歳
女性:55歳
<40年後>
男性:80歳
女性:65歳
となり、女性のお友達が、子供が成人し、ご夫婦で旅行を始め出す頃に、
自分は伴侶の介護について悩み始めなくてはいけないというシリアスな問題が出てきます。
若い頃は、同年代の同性よりも経済的に恵まれた生活を謳歌できるかもしれませんが、年老いてからは、その自由度が低くなるのです。
という訳で、かなりの年齢差をクリアできるのは、芸能人とか資産家などの老後の心配が全くない人に限られるでしょう。
まあ、これは話を簡略化するために、年齢差を極端にしましたが、一般的な話としてはどうでしょうか?
結婚相談所など、プロフィールで相手を検索する場合には、女性はなるべく自分と近い年齢の相手を求めます。
経済力をどの程度重視するかは、その女性によりますが、女性30歳とした場合、
男性35歳 年収600万円
男性40歳 年収800万円
のどちらが人気があるかと言えば、「男性35歳」を選ぶ人が多いでしょうね。
つまり、30代半ばを過ぎると、男性の「1歳」というのは、かなりの意味を持ってくるということです。
以上より、話をまとめますと、
『男性の30代婚活は、30代前半は多少選り好みできるが、35歳までには決めるようにした方が良い。
もし、後半に入ったら、婚活市場において自分のピークは過ぎていると自覚して、なるべく早めに決断すべし!』
ということです。